当記事では、スマホでビットコインやイーサを購入する方法と、暗号通貨取引前に知っておくべき3つの事項を紹介します。
※この記事は、既に暗号通貨取引所の口座を開設している方向けの内容になります。口座未開設の方は以下の記事を参考にしてみてください。
暗号通貨取引前に知っておくべき3つの事
取引所機能(板取引)を使って売買する
暗号通貨取引所では「取引所」機能と「販売所」機能で通貨を購入する事ができます。それぞれの違いは以下の通りです。
▶︎取引所:ユーザー間で値段を自由に設定し、板取引形式(株式取引でよく見る売買形式)で売買する機能。手数料がほぼ掛からない。
▶︎販売所:暗号通貨取引所とユーザーの間で通貨を売買する機能。スプレッド(運営者の取り分)が設定されている。
「取引所」機能は取引手数料が安く済む事が多いです。
以下は、Coincheckの「取引所」の手数料です。ビットコイン(BTC)は0%となっており、無料で売買できます。
一方「販売所」機能では、「スプレッド」と呼ばれる運営者の取り分が設定されています。
Coincheckの「販売所」では以下の通り、0.1〜5%(一定ではない)の金額が差し引かれます。10万円分の通貨を売買した場合、100〜5,000円相当がスプレッドとなります。価格や流動性に応じてこれ以上の金額を提示する場合もあるようです。
どの暗号通貨取引所も「販売所」は目に付きやすい場所に配置されている事が多く、購入操作が簡単ですが、「取引所」と比べて多くお金が必要になります。
スプレッドで浪費したくない場合は「取引所」を利用しましょう。「取引所」の具体的な手数料はこちらで記載しています。
取扱通貨全てに取引所がある訳ではない
「取引所」機能は、通貨単位で存在します。
「20種類の通貨が取引可能」と紹介されていても、「取引所」機能では5種類ほどの通貨しか売買できない場合があります。
目当ての暗号通貨取引所に、取引したい通貨の「取引所」機能があるかどうか、事前に調べておきましょう。
「取引所」「販売所」それぞれの取扱通貨はこちらに記載しています。
取引所には流動性が必要
「取引所」機能は、ユーザー同士で売買を行う機能です。取引相手がいなければ売買が成立しません。
「取引所」機能で取引板を確認した時に、値動きがほとんど無い通貨の売買はできるだけ避けましょう。
買い手や売り手が少ないと、取引成立まで時間が掛かったり、成行注文で高値掴みしてしまう可能性があります。
取引所自体の利用者数が多いほど流動性も高くなりやすく、好条件で売買しやすいので、利用者数が多い取引所を選ぶ事も大事です。
取引所機能について
取引所の注文方法
取引所には大きく分けて二つの注文方法があります。
▶︎指値注文
売買したい通貨の値段と数量を自分で決めて取引希望を出す方法。取引板に注文を掲示する「メイカー」となる。
▶︎成行注文
売買したい通貨の数量だけを決めて即時に取引する方法。取引板の最安注文を受け入れる「テイカー」となる。
取引所の使い方
bitFlyerの取引所機能「bitFlyer Lightning」を使ってビットコインを売買する際の操作を参考に、取引所の利用方法を解説します。
どこの取引所を利用する際も、同様の操作で通貨を売買できます。
指値注文
売買したい数量と価格を入力し、「売り」か「買い」を選択します。選択すると、自分の注文が板の上に並びます。
注文した条件が他のユーザーによって満たされると、売買が成立します。
例えば、1BTCの相場が3,180,000円まで下がった時に0.01BTC買いたい時は、画像のように数量と価格を入力して「買い」を選択します。
注文後、他のユーザーが「3,180,000円以下の価格で0.01以上の数量のBTCを売る」注文をした時、売買が成立します。
成行注文
売買したい数量を入力し、「売り」か「買い」を選択します。選択すると、注文は板に並ばず即時に取引が成立します。
買いを選択した場合、売り板の最安値で購入します。売りを選択した場合、買い板の最高値で売却します。
例えば、上の画像の状況で0.01BTCがすぐに欲しい時は数量を「0.01」と入力して「買い」を選択します。すると、売板の最安値(0.01BTC当たり31,878円)で、すぐに取引が成立します。
成行注文は簡単に早く取引できますが、指値注文より手数料が多く設定されている事があります。
また、成行注文はメイカーが提示した価格で売買する事になるので、板の上の注文が少ないと、買う時は高い価格で掴んだり、売る時は安い価格で手放してしまう可能性があります。
取引所を利用する時は、急ぎでない限り指値注文、急いでいる場合のみ成行注文で売買すると、余計な出費を抑えられます。
取引所機能で暗号通貨を購入する
取引所で多くの方が目当てとするビットコイン(BTC)・イーサ(ETH)を購入できる画面を紹介します。上の項目で解説した注文方法を使って売買できます。
bitFlyerで購入する
ビットコイン(BTC)
WebブラウザでbitFlyerを開いてログインし、「メニュー」>「bitFlyer Lightning」>「BTC/JPY」を選択し、いずれかの方法で注文します。
イーサ(ETH)
WebブラウザでbitFlyerを開いてログインし、「メニュー」>「bitFlyer Lightning」>「ETH/JPY」を選択し、いずれかの方法で注文します。
売買手数料
BTC・ETH
メイカー・テイカー:0.01~0.15%(10万円分売買した時、10円〜150円相当)
※直近30日の取引総額で変動。取引総額が大きい程安くなる。取引総額10 万円未満の場合、0.15%。
【参考リンク】
最小注文数量
BTC
0.001BTC〜(1BTCが300万円の時、3,000円相当)
ETH
0.01ETH〜(1ETHが20万円の時、2,000円相当)
【参考リンク】
Coincheckで購入する
ビットコイン(BTC)
WebブラウザでCoincheckを開いてログインすると、ホーム画面がビットコイン取引所です。注文フォーム右上プルダウンが「BTC」になっている事を確認し、いずれかの方法で注文します。
※指値注文フォームしか表示されていませんが、板に表示されている価格を指定する事で成行注文可能です。
イーサ(ETH)
Coincheckは取引所でイーサを取り扱っていません。販売所でのみ購入可能です。
売買手数料
BTC
無料
【参考リンク】
最小注文数量
BTC
0.005BTC〜(1BTCが300万円の時、15,000円相当)
【参考リンク】
bitbankで購入する
ビットコイン(BTC)
bitbankのスマホアプリで「取引所」タブ >「JPY」タブ >「BTC/JPY」>「注文」を選択し、いずれかの方法で注文します。
イーサ(ETH)
bitbankのスマホアプリで「取引所」タブ >「JPY」タブ >「ETH/JPY」>「注文」を選択し、いずれかの方法で注文します。
売買手数料
BTC
ETH
メイカー:-0.02%(10万円分売買した時、20円相当)
テイカー:0.12%(10万円分売買した時、120円相当)
※メイカーの手数料はマイナス表記。取引成立で報酬が貰える。
【参考リンク】
最小注文数量
BTC
0.0001BTC〜(1BTCが300万円の時、300円相当)
ETH
0.0001ETH〜(1ETHが20万円の時、20円相当)
【参考リンク】
GMOコインで購入する
ビットコイン(BTC)
GMOコインのスマホアプリで「レート」タブ >「取引所 現物」タブ >「BTC」>「トレード」タブ >「注文」を選択し、いずれかの方法で注文します。
イーサ(ETH)
GMOコインのスマホアプリで「レート」タブ >「取引所 現物」タブ >「ETH」>「トレード」タブ >「注文」を選択し、いずれかの方法で注文します。
売買手数料
BTC
ETH
メイカー:-0.01%(10万円分売買した時、10円相当)
テイカー:0.05%(10万円分売買した時、50円相当)
※メイカーの手数料はマイナス表記。取引成立で報酬が貰える。
【参考リンク】
最小注文数量
BTC
0.0001BTC〜(1BTCが300万円の時、300円相当)
ETH
0.01ETH〜(1ETHが20万円の時、2,000円相当)
【参考リンク】
まとめ
▶︎「取引所」はユーザー間で通貨を売買する機能。「販売所」は暗号通貨取引所と自分の間で売買する機能。
▶︎「販売所」はスプレッドと呼ばれる運営者の取り分の割合が大きい。
▶︎暗号通貨を安く買いたいなら「取引所」を利用する。
▶︎「取引所」は流動性が十分ある事を確認した上で利用する。
当記事が、暗号通貨を購入するきっかけとなれたら幸いです!